太宰府天満宮・1月7日の年始神事を徹底解説|鷽替え神事と鬼すべ神事の流れ・見どころ

太宰府天満宮のイベント、行事 観光
スポンサーリンク

こんにちは、さちです。
太宰府天満宮で毎年1月7日に行われる年始神事「鷽替え神事」「鬼すべ神事」について、2026年に実際に現地で体験してきました。
この記事では、太宰府天満宮の新春行事がどのような神事なのかを、由来・意味・当日の流れ・見どころまで初めての方にも分かりやすく解説します。
参加方法や観覧時の注意点も含め、年始の太宰府観光を検討している方に役立つ情報をまとめました。

スポンサーリンク

鷽替え神事とは?|太宰府天満宮の年始に行われる開運招福の神事

鷽替え神事の基本情報(開催日・場所・意味)

鷽替え神事(うそかえしんじ)は、毎年1月7日に太宰府天満宮で行われる年始の神事です。
参詣者が「木ウソ」と呼ばれる鷽鳥をかたどった木彫りの神具を手にし、「替えましょ、替えましょ」という掛け声とともに、人から人へと交換していきます。

この神事には、

  • 知らず知らずのうちについてしまった嘘
  • 昨年の悪い出来事
    すべて「嘘」にして、新しい一年の吉運に取り替えるという意味が込められています。

「嘘をまことに替える」鷽替え神事のご利益とは

鷽替え神事は、単なる賑やかな行事ではなく、
心を新たにし、運気を切り替えるための神事です。

天神さまの誠心に触れることで、

  • 災いを祓う
  • 運を開く
  • 学業成就・家内安全・開運招福を願う

といったご利益があるとされています。


授かった木ウソはどうする?正しい祀り方

鷽替え神事の後に手にした木ウソは、

  • 神棚
  • 高い位置の清浄な場所

にお祀りし、一年間の幸福を祈ります。

翌年の1月7日には、その木ウソを持参し、再び鷽替え神事に参加することで、新しい福へと「替える」のが習わしです。


鷽替え神事の由来|鷽鳥と菅原道真公の深い関係

延喜2年(902年)1月7日の故事

鷽替え神事の由来は、菅原道真公が大宰府に左遷された翌年、延喜2年(902年)1月7日に起こった出来事にさかのぼります。

道真公が大切な神事を行っていた際、無数の蜂が突然襲来しました。
その危機を救ったのが、道真公の愛鳥であった鷽鳥(うそどり)です。

鷽鳥が飛来し、蜂をすべて食べ尽くしたことで、道真公は難を逃れたと伝えられています。


なぜ鷽は「厄災を祓い、幸運を招く鳥」なのか

この故事から、鷽鳥は厄災を「うそ」にし、幸運を招く鳥として信仰されるようになりました。

鷽替え神事は、この「災いを嘘にする」という思想を形にした神事なのです。


「鷽」と「学」の意外な関係

さらに、「鷽」という字は、「学問の“学”」の旧字体「學」の冠と同じ形をしています。

このことから、鷽鳥は天神さま(学問の神)のお仕え鳥としても大切に祀られてきました。

(※有松天満社ホームページより)


【体験レポ】太宰府天満宮 鷽替え神事当日の流れ(2026年)

木ウソと参加券の授与時間・初穂料

2026年は、16時ごろから鷽替え神事に必要な

  • 木ウソ
  • 参加券

の授与が始まりました。

初穂料は2,000円で、支払いは現金のみです。

⇓ 17時頃の木ウソと参加券の販売所の様子です

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鷽替え神事の参加券販売所の様子

参加に必要なものと入場の流れ

鷽替え神事の会場は、境内に設けられた竹の枠で囲まれた広場です。

この広場へ入るには、参加券と木ウソの両方が必要になります。

※詳しい参加方法や注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています↓

会場には背丈より大きな巨大な木ウソ像もありました。

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鷽替え神事の会場に飾られた巨大な木ウソ像

「替えましょ、替えましょ」実際の神事の様子

18時になると神事が始まり、アナウンスに従って参詣者全員で
「替えましょ、替えましょ」
と声を上げながら、木ウソを交換していきます。

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鷽替え神事の様子

会場全体が一体となり、独特の熱気と高揚感に包まれる瞬間です。


金の木ウソ抽選とは?2026年の当選内容

交換が約5分ほど続いたところで、金の木ウソの当選発表が行われました。

木ウソにはそれぞれ固有の文字が彫られており、アナウンスされた文字を持つ人が当選者となります。

2026年の当選文字は以下の通りでした。

  • 1回目:「いのち」
  • 2回目:「伝統芸能」
  • 3回目:「どんかん祭り」
  • 4回目:「宝物」

当選者は壇上に上がり、お祓いを受けたのち、幸運を呼ぶ金の木ウソが授与されました。


神事の所要時間と終了時刻

交換と抽選は計4回行われ、18時30分ごろにはすべての神事が終了しました。

比較的コンパクトな時間ながら、非常に印象に残る濃密な神事です。

鬼すべ神事とは?|太宰府天満宮で行われる勇壮な火祭り

鬼すべ神事の基本情報(開催日・目的・特徴)

鬼すべ神事(おにすべしんじ)は、毎年1月7日に太宰府天満宮で行われる伝統的な火祭りです。

炎と煙によって鬼を追い払い、その年の無病息災・開運招福を祈願する神事として知られています。

境内で行われる神事の中でも特に勇壮で、燃え盛る炎と立ち込める煙は初めて見る人に強烈な印象を残します。


「鬼じゃ、鬼じゃ」の掛け声と役割分担

鬼すべ神事に参加できるのは、太宰府天満宮の氏子たちのみです。

氏子たちは地区ごとに役割が分かれ、主に以下のような役を担います。

  • 燻手(すべて):松葉や藁に火をつけ、煙で鬼を追い払う
  • 鬼警固:鬼を守り、燻手の攻撃を防ぐ
  • 松明係・鬼係 など

鬼(おん)じゃ、鬼(おん)じゃ
という独特の掛け声とともに、激しい攻防が繰り広げられます。


観光客は参加できる?見学スタイルについて

鬼すべ神事は、観光客が実際に参加することはできませんが、会場周辺から自由に見学することができます。

間近で見る炎の迫力と、氏子たちの真剣な表情は圧巻で、太宰府天満宮の年始行事の中でも
特に見応えのある神事です。


鬼すべ神事の由来|千年以上続く厄除けの神事

寛和2年(986)に始まった鬼すべ神事

鬼すべ神事は、寛和2年(986)、菅原道真公の曽孫にあたる大宰大弐・菅原輔正(すがわらのすけまさ)によって始められたと伝えられています。

千年以上にわたり受け継がれてきたこの神事は、地域の人々の暮らしと深く結びついてきました。


福岡県指定無形民俗文化財としての価値

現在、鬼すべ神事は、福岡県指定無形民俗文化財にも指定されています。

単なる行事ではなく、地域の信仰・文化・共同体の結束を今に伝える貴重な民俗行事として評価されています。


【体験レポ】鬼すべ神事当日の流れと祭りの様子(2026年)

19時ごろから始まる氏子たちの練り歩き

公式には15時からの工程が案内されていますが、私が実際に見始めたのは鷽替え神事が終わった後の19時ごろでした。

氏子たちは役割ごとに分かれ、「鬼じゃ」という掛け声とともに太宰府天満宮の周囲を練り歩きます。

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事で境内を氏子たちが練り歩く様子

楼門前でのお祓いと会場入り

練り歩きの後、氏子たちは楼門前の鳥居でお祓いを受け、順次、鬼すべ祭場へと向かいます。

この時間帯、周辺道路は交通規制がかかるため、鷽替え神事のみ参加した人でも駐車場によっては出庫できない場合があります。

(※楼門前で火を焚いている様子)

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事で楼門前で火を焚いている氏子たちの様子

鬼すべ堂で始まる炎と煙の攻防戦

21時ごろまでに、約300人の氏子たちが鬼すべ祭場に集結します。

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事で氏子たちが鬼すべ広場に入場してくる様子

祭場では、燻手・鬼警固・鬼係に分かれた氏子たちによる炎と煙の激しい攻防戦が始まります。

(※火の攻防が行われている様子の写真)


わらの山に点火、大迫力のクライマックス

攻防が続く中、気づけば鬼すべ堂の前には大量の藁が山のように積み上げられます。

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事で鬼すべ堂の前に藁が積まれている様子

周囲の照明が落とされ、油をまかれた藁の山に火が点けられると、炎は鬼すべ堂を超えるほどの高さに達します。

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事で火柱が上がる様子

鬼退治と解散式までの流れ

煙で鬼をいぶすため、燻手が炎を仰ぐ一方、鬼警固は鬼を守るために鬼すべ堂の壁を打ち壊して煙を逃がそうとします

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事の様子。打ち壊された鬼すべ堂と火の手

木が壊れる音があちこちから響き、祭場は最高潮の緊張感に包まれます。

激しい攻防の末、鬼は退治され、最後に解散式が行われて神事は幕を閉じます。


鬼すべ神事を見学する際の注意点と見どころ

交通規制と駐車場に関する注意点

鬼すべ神事の時間帯は、太宰府天満宮周辺で交通規制が行われます。
詳しい時間帯と場所は事前にアナウンスされますので、駐車場から出るときは十分注意してください。

車で訪れる場合は、
👉 「年始の太宰府天満宮でおすすめの駐車場」の記事も事前に確認しておくと安心です。


見学後に授かれる「火除けのお守り」

解散後、見物客は鬼すべ広場の中に入ることができます

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事が終わった後、会場内に観光客が入っていく様子

このとき、燃え残った鬼すべ堂の破片を持ち帰ることができ、地元では「火除けのお守り」「開運招福の縁起物」として家に飾るそうです。

2026年1月7日の太宰府天満宮春の神事、鬼すべ神事の後に観光客たちが木片を火にくべている様子

すすを付けて、火にくべてから持ち帰る人の姿も見られました。

まとめ|太宰府天満宮・1月7日の年始神事を体験して感じたこと

太宰府天満宮で毎年1月7日に行われる鷽替え神事鬼すべ神事は、どちらも新しい一年の始まりにふさわしい、意味と迫力を兼ね備えた伝統神事です。

鷽替え神事
「替えましょう、替えましょう」という掛け声とともに木ウソを交換することで、昨年までの悪いことを「嘘」にし、新しい年の吉へと気持ちを切り替えることができます。
境内全体が一体となる穏やかな空気は、観光で訪れた人でも自然と参加しやすく、年始の太宰府天満宮らしい温かさを感じました。
鬼すべ神事
燃え盛る炎と立ち込める煙、「鬼じゃ」という勇ましい掛け声が響く、まったく異なる雰囲気の火祭りです。
氏子たちによる真剣な攻防は圧巻で、無病息災や厄除けへの強い祈りが、観る側にもはっきりと伝わってきました。

この二つの神事を続けて見学することで、
静と動、祈りと迫力という、太宰府天満宮の年始行事の魅力を一度に体感できます。
1月7日は一日がかりになりますが、それだけの価値がある特別な日だと感じました。

年始の太宰府観光で、
「太宰府天満宮の新春行事を実際に見てみたい」
「地元に受け継がれてきた本物の神事に触れたい」
という方には、
鷽替え神事と鬼すべ神事の見学を強くおすすめします。

事前に参加方法や駐車場、観覧位置を把握しておけば、初めてでも無理なく楽しめるのも魅力です。
新しい一年の始まりを、太宰府天満宮の年始神事とともに迎えてみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました