こんにちは、さちです。
秋が近づくといろいろなイベントやお祭りの時期になりますね。
朝晩は少しずつではありますが涼しくなりはじめ、季節がちゃんと進んでいることを感じる今日この頃です🍂
さて、今回は太宰府天満宮で行われる最も大切な行事「神幸式大祭」について紹介します。
神幸式大祭とは?歴史と由来
太宰府天満宮で毎年9月に行われる「神幸式大祭(しんこうしきたいさい)」は、天満宮で最も大切なお祭りとされる秋の大祭です。
その歴史は平安時代の1101年にまでさかのぼり、大宰権帥・大江匡房によって始められました。
御祭神・菅原道真公をお慰めし、国家の平安や五穀豊穣を感謝する神事として、900年以上続いています。
現在は福岡県の無形民俗文化財にも指定されており、由緒ある伝統を今に伝えています。
神幸式大祭2025年の日程(9月21日~25日)

- 9月21日(日)
15:00 神幸式大祭始祭(仮殿)- 9月22日(月)
19:00 お下りの儀(仮殿)
20:00頃 仮殿より榎社へ
22:00頃 榎社御着・献饌祭(榎社)- 9月23日(火・祝)
15:30 お上りの儀(榎社)
17:30頃 浮殿御着・献饌祭(浮殿)*竹の曲奏上
19:00頃 お移りの儀(浮殿より仮殿へ)・仮殿還御祭(仮殿)*竹の曲奏上- 9月24日(水)
19:00 古式献饌祭(仮殿)- 9月25日(木)
11:00 例祭(仮殿)
20:00 千灯明(太鼓橋・心字池)太宰府観光協会HP(https://dazaifu.org/events/event3047/)より引用
神幸式大祭の見どころ
お下り・お上りの儀
御神霊が仮殿から榎社、榎社から浮殿へと渡られる重要な神事。夜に行われるため、厳かな雰囲気の中で神輿行列を目にすることができます。
竹の曲(たけのきょく)
笛や太鼓による独特の演奏で、大祭の雰囲気を彩る奉納音楽です。特にお上り・お移りの儀で奏上され、夜の境内に響く音色は必見。
千灯明(せんとうみょう)
最終日の9月25日、楼門前の心字池の周囲に約1000本のろうそくが灯されます。水面にゆらめく炎が映し出され、幻想的な光景に。
神幸式大祭を締めくくる神事として、多くの参拝者でにぎわいます。
参拝・観覧のポイント
- 服装と持ち物:夜間の行事が多いため、虫よけや歩きやすい靴がおすすめ。
- アクセス:西鉄太宰府駅(徒歩約5分)もしくは周辺有料駐車場利用。
- 観覧場所:お下り・お上りの行列は榎社や浮殿周辺、参道周辺で、千灯明は心字池周辺。
実際に行ってきました!神幸式大祭2025の雰囲気
御神輿行列(9月23日)

ルート図はこんな感じ。
私は23日のお上りの儀にあわせて、16時ごろに五条交差点付近で待機しました。

16時30分すぎに御神輿行列の先頭が見え始めました!
列が通る前から交差点では警備員さんがスタンバイしていて、御神輿行列が通る間は交通規制がかかります。


列には平安装束を身にまとった人たちやお神輿のほか、馬や牛も見えました。
途中で奉納される無形文化財の「竹の曲」の音色も聞くことができ、厳かな雰囲気を体感しました。
その後、天満宮の参道近くに移動して稚児行列も鑑賞。

なお馬と牛は、参道に入る前の曲がり角(太宰府小入口の交差点)で列から抜けてしまうので、動物も見たい方はその前のポイントでの見物がおすすめです。
千灯明(9月25日)
最終日25日の夜は、20時になるとろうそくの火が一斉に灯され、心字池に光が映り込む幻想的な雰囲気に包まれました。人出は多かったものの、騒がしくなく静かな空気でした。


私は太鼓橋を渡り切った後左に行ったところで鑑賞しましたが、水面に反射する炎を一望できて、よいスポットでした。写真できれいさが伝わり切れないのが残念です💦
また、橋の近くでは神楽の奉納も行われ、20時の点灯後から約30分間で2演目が奏上されました。

橋の上で見たい場合は、20時前に到着が必須。
左側は見物客、右側は通路に分けられていて、20時前にはすでに左側の見物エリアが満員になっていました。
神楽が終了してからは、本殿(現在は仮殿)へのお参りもおすすめしたいです!
通常、夜のこの時間は閉門していますが、この日は夜に参拝可能です。

明るい時間帯とは違った雰囲気を楽しめます。
参道や道沿いにある灯篭も楽しみながら歩くのも、お祭りの雰囲気が味わえてよいですね♪

千灯明はろうそくが消えるまで楽しめるイベントですが、ろうそくが溶けていくのってけっこうあっという間なんですよね..!
消えたところには新しいろうそくが灯されているところもありましたが、点灯から1時間後の21時ごろには消えてるろうそくが増えた印象でした。
さらに、この日は25日で「よもぎの梅ヶ枝餅の日」。
普段は閉まっている参道のお土産屋さんや梅ヶ枝餅のお店も夜まで開いており、私も帰りによもぎの梅ヶ枝餅をいただきました。
実はこの日、お昼にもよもぎの梅ヶ枝餅食べたのですが、美味しくてまた食べたくなり購入✨
お気に入りになりました!
※全部のお店が空いているわけではなく、閉まっているお店もありました。
まとめ
神幸式大祭は、由緒ある神事を間近で感じられるだけでなく、御神輿や稚児行列、千灯明といった見どころが盛りだくさん。
実際に体験すると、荘厳さと華やかさが入り混じる雰囲気に圧倒されました。
特に千灯明は一度は見てほしい幻想的な行事です。来年以降訪れる方は、ぜひ時期を合わせて楽しんでみてください。
訪れる方の参考になれば嬉しいです!



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